IDCインプラント研究所
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インプラントと年齢

インプラント治療が必要な方、つまり歯を失った方は高齢者が多いのが現実です。
しかし高齢者の方がよくおっしゃられることが、『私ももう歳だから・・・』。
確かに、高齢者は若年者に比べて、創傷治癒が遅いと言われています。骨折をした時、若年者の固定期間は高齢者の固定期間よりも短くてすみます。これは血管や細胞の機能が変化しているためです。
このことは、たくさんの科学者によって研究されてきました。 研究の結果、高齢者は若年者に比べて治癒に時間はかかるが、最終的な治癒に差はないといわれています。これは、骨・歯ぐき共にいえることです。

インプラントの治療実績の研究も行われてきました。
1998年ザーブらの論文によれば、高齢者にも若年者と同様にインプラント治療が可能であり、予知性も高いと示されています。
年齢でインプラント治療ができないということは、ありません。ただし、全身の管理を適切に行うことが必要です。

一方、若年者はどうでしょうか。
1996年コッホの論文では、インプラントは顎骨の成長に対応しないため、成長期を終えた後に行うべきとされています。ここでいう成長を終えたとは、3年間で0.5cm以下の成長を指します。具体的には男性18歳以下、女性16歳以下は対象外と、されています。
ただし、もともと歯が複数ない方(先天性無歯顎症など)は例外とされています。


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