IDCインプラント研究所
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インプラントと喫煙

外科処置をする時には、喫煙の有無を確認し当日の禁煙をお願いするようにはしています。
しかし現実、タバコを吸えないストレスもかなりあるようで、強要はしていません。喫煙により血流が悪くなり、治癒が遅れることを説明し、あとは患者さんの判断にお任せしています。

1993年のBainの論文では2000本以上のインプラントを経過観察しています。
ここでは喫煙者と非喫煙者に差があると示されています。しかし、喫煙イコール、インプラント治療の失敗とは結びつきません。
1996年Lindqustの論文では喫煙者と非喫煙者では、インプラント周囲の骨の吸収に差があると報告しています。しかし、これも10年間で0.5mmの差にすぎません。
ただ、条件のかなり悪い時(骨が薄く、骨移植が必要な場合)などは、喫煙による差が大きく出ることも考えられます。骨移植をする時には、より血液循環が重要な要素を占めるからです。


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